interview

家族で育む豊かな感性と生きる力。禅と共に育つ息子の成長が楽しみです!【禅で変わった私の暮らし】

第八回 加藤匡毅さん・奈香さん

お子さんの小学校入学を機に、東京都渋谷区から南軽井沢へ転居した加藤さんご一家。環境の変化をきっかけに家族で始めたのが、就寝前の禅の時間でした。
「寝る前に絵本を読み聞かせして、その後家族で禅をします。息子にとっては禅も絵本と同じような存在で、毎日の楽しみになっています」。
家族の時間に禅を取り入れたことで、ご夫婦や子どもとの関係にどんな変化が訪れているのか、加藤さんご夫婦にうかがいました。

禅でととのう夫の姿が
家族で禅を始めるきっかけに

―― 加藤さんご夫妻の、今の暮らしとお仕事について教えてください。

匡毅
建築デザインの会社を経営しており、建築士・デザイナーとしての仕事の拠点は東京都渋谷区のオフィスです。プライベートでは、妻の奈香と小学1年生の息子の3人+愛犬1匹で、2021年4月から長野県南軽井沢で暮らしています。平日の2~3日は仕事で渋谷、それ以外は家族と南軽井沢で暮らす2拠点生活をしています。

奈香
ほぼ完全に軽井沢で過ごし、食やwellnessに関するコンテンツアドバイザーの仕事をしています。

―― 日々の生活の中で禅に興味を持ち、「InTrip」を始めたきっかけはなんでしょう?

匡毅
僕の20年来の親友の実家がお寺で、子どもの頃から坐禅を組む習慣があったという話を聞いていました。その友人は物の見方が達観しているというか、何か相談をすると、いつも高い視点からアドバイスをくれるんです。
坐禅や瞑想を習慣にすると、彼のような視点、在り方を得られるのでは…と昔から興味があったのですが、実際にやってみる機会は持てないままでした。

もう1人、とても穏やかで軸がブレない友人がいて、彼はなぜこんなに感情が安定しているのだろう?と気になっていました。その友人が普段から「InTrip」を使って禅に取り組んでいると聞いて、やはり禅には心の在り方を変える何かがあるのだろうと感じました。

仕事に子育てと多忙な今、毎日坐禅を組んだりするのは難しく感じて、やってみたいと思ってもなかなか自分事になりません。でもスマホでカジュアルにできるのなら、僕のライフスタイルにも無理なくフィットするだろうと思い、2020年の秋頃から「InTrip」を使いはじめました。

―― 内面に魅力を感じる人たちの共通点が禅だったのですね。実際に始めてみて、どうでしたか?

匡毅
プログラムでは、自分の身体の感覚や、周囲の音や匂いに意識を向けていきます。続けていくと、今まで無意識にやっていたことに、意識が向くようになっていきました。
仕事で図面を書いている時に、集中しすぎて息をするのを忘れていることに気づいて驚きましたね。自分が息をしていないことに気づいていなかったんですよ(笑)。それだけ自分の感覚に無頓着だったということですね。

呼吸や指先の動き、歩き方など身体感覚が鋭くなり、外界からの刺激にも敏感になりました。今まで仕事中や自宅で過ごすときには、好きな音楽を流していることが多かったのですが、最近はあまり聴かなくなりました。

南軽井沢という立地もありますが、風の音、虫や鳥の声を聴くのが気持ちよくて、耳を澄ませる時間を楽しんでいます。自然音の心地よさに気づくことができたのは、禅で感覚を磨いているからだと思います。

―― 奈香さんは、匡毅さんの変化を何か感じましたか?

奈香
夫は禅をはじめてから、本当に変わったんです!もともと穏やかな人ですが、仕事が忙しく煮詰まっているようなときは、身体からトゲトゲと何かが出ているようで…大変なんだと一目で分かりました(笑)。今はそういうことがなくなって、いつも安定しているように見えます。

「今日はこのプログラムをやってみよう」と、「InTrip」を使って自分と向き合っている夫を見て、これは私もやってみよう、と思いました。私自身も新しい仕事にチャレンジしストレスを感じることがあり、息子も小学校入学で新生活を始めるタイミングだったので、みんなで心をととのえていきたいと思いました。

今年の4月から家族3人一緒に「InTrip」を聴くようになり、今では毎晩寝る前の禅が我が家の習慣です。

日々の積み重ねから
感性や言葉が育まれる

―― 家族みんなでテレビやゲーム…ではなく禅! お子さんの反応はいかがですか?

匡毅
日替わりで「きづく」「ほどく」というプログラムを流して一緒に聴いています。そこで言葉の成り立ちや伝統文化などについての知識を得ているのと、問われたことに自分の言葉で答えるのが習慣化されているせいか、息子は年齢の割に使う言葉が丁寧で、自分の感情や意思を言語化する能力が高いと感じます。

うちにはテレビがないので、耳に入ってくるメディアからの情報は、基本的に寝る前の「InTrip」だけです。質の良い情報に触れて、素直に吸収してくれているようです。

奈香
毎晩の習慣を半年ほど続けているので、自分の内側を見つめたり、問いに思いを巡らせて言葉にするということが、自然とできるようになっているのかもしれません。もちろん、聴いている内容をすべて理解できているわけではありませんが、彼の中にゆっくりと積み重ねられていると思います。

それに、息子も私もナビゲーターの伊藤東凌和尚の優しい声が大好きで、寝る前に聴くとぐっすり眠れるんです。息子は寝落ちすることがほとんどですね。

―― 穏やかな時間をご家族で共有されていますね。

匡毅
僕もたまに寝落ちしますよ(笑)。「耳を澄まして、情景を想像していきましょう」というガイドでイメージしていき、見えているものを答えていくプログラムがあります。問いの1つに、「どんなコップを持っていますか?」というのがあったのですが、僕は高い位置から全体を見渡すイメージをしていたので、とっさに答えられませんでした。
自分の身の回りのことをイメージすることもあれば、俯瞰して全体をイメージしているときもある。そのときどきで自分の視点が変わっていて、そんな自分の変化にはっとすることも多いです。

息子も「そこは想像してなかった!細かいなぁ」「そんな問いが来るとは!」とツッコミを入れたりしていて、問いに対する反応を共有するのも面白いですね。禅の時間を一緒に過ごすことで、お互いの心の世界を感じられるし、自分の状態も確認できています。

奈香
私もモヤモヤした感情を抱えているときに、その感情に捉われず、一旦置いて外側から見ることができるようになったと思います。最近は一人でも禅をするようにしていて、お風呂の時間などを活用しています。自分だけの時間がなかなか取れなくても、日常生活の中に禅を組み込めるので、続けやすいですね。

子どもの成長を楽しみに
家族で禅を続けていきたい!

―― ご家族一緒に、そしてご夫婦それぞれでも禅に取り組まれている。お二人にとって禅はどんな存在ですか?

奈香
私は仕事柄、漢方やサプリメントを使ったりして、身体をととのえることには注力してきました。でも、自分の心をととのえる手段をほとんど持っていなかったことに気づいたんです。禅に出会い、自分で自分の心の状態を見て、養うことができるようになってきたと思います。
眠れないときは、禅のサウンドを30分タイマーにして流しておくと、いつの間にか眠ってしまいます。優しくて居心地がよい、安心できる時間にもなっています。

匡毅
僕にとっては、自分の中心軸を戻す手段ですね。仕事の合間、移動中、どこにいても気軽にできて、ずれてきた時計の針を戻すように、自分をととのえることのできる時間です。気分に合わせてプログラムを選び、日々モチベーションを高めています。

―― 幼児期から禅に触れている息子さんが、どんな成長をするのかも楽しみですね!

奈香
はい、楽しみです!禅は、私たちのように大人になってからでも、いつでも始められますが、子どものときから取り入れることで、成長過程の壁を乗り越える力が付くのではと思います。自分の内側を見て、自分に問える力を持っていることは、彼にとって大きな支えになるはずです。

息子の名前は「空(そら)」というのですが、名前の通り自分の中に空(くう)・無の状態を作れるようになるといいですね。今から禅に親しんでいると、その世界観を体現できるようになるかもしれません。

匡毅
これからも私たちのペースで、家族での禅を続けていきたいです。小学校高学年にもなれば、息子も禅の言葉を大方理解できるようになると思います。そのときどんな対話が生まれてくるのか、今から楽しみです!

――「禅をすることで自分がととのうと夫婦関係がよくなり、家の雰囲気も自然となごやかになります」と奈香さん。お互いへの深い思いやりと、ご家族の仲の良さがにじみでるような加藤さんご一家からは、禅を中心に家族が繋がる、心地よい循環を感じました。

(聞き手 ライター・野村佳未)

Profile

加藤匡毅さん
1995年工学院大学建築学科卒業。隈研吾建築都市設計事務所、IDÉEなどを経て2012年Puddle設立。代表作に〈Dandelion Chocolate〉〈IWAI OMOTESANDO〉〈sequence MIYASHITA PARK〉などがある。
著書に「カフェの空間学 世界のデザイン手法」(学芸出版社)。

加藤奈香さん
トヨタエンタープライズ、ゼイヴェル社長秘書、広報を経て三菱地所株式会社都市計画事業室で環境戦略拠点<エコッツェリア協会>の立ち上げから関わり、市民大学<丸の内朝大学>の企画運営を行う。2013年よりPuddleの経営、ブランディングに参画する。
現在はデザインと健康を結ぶべくホテルやカフェのウェルネスのコンテンツ制作、ブランディングに携わる。植物療法士。

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